水ぼうそうの間、テレビを見ることが増えたのだけど、1番おもしろかったのは、NHK教育で
やっているハーバード大学の授業「ジャスティス(正義)」。政治哲学についてなんですが、
これが、めちゃくちゃおもしろい。こっちはとっくにバラエティー番組にはあきているのものだ
から、こういうなまなましいものを見せられると、ぐいぐい引き込まれちゃいます。
この番組の第1回目のテーマは「殺人に正義はあるか?」舞台はアメリカ。戦争やってる国
ですから、生徒はぐいぐい、私もぐいぐい、講義に夢中になっちゃいます。
道徳や最大多数の最大幸福(功利主義)や個人主義とコミュニティの関係やロックやカントや
リベラリズムについて、どれもおもしろいものばかり。
たとえば、友好的な交渉をするためには、相手がどういう立場をとっていて自分がどのような
立場で意見を言っているか、最低限知っている必要があり、より深く知ることができたなら、
理解しあうという点で、それに越したことはないなと。
テーマは「正義とは何か?」なのだけど、それはすべて自分の身近な意思決定に関わって
いて、こういうことを勉強するきっかけになっただけでも、水ぼうそうになってよかったなと思う
次第です。
本、買っちゃいました。
「リベラリズムと正義の限界」M、J、サンデル
4000円以上もする本ですが、こんなの普通にエンターテイメントだと思うようになりました。
人生は舞台で、その舞台ですぐに役に立つ教科書。どのようなパフォーマンスをするか、
このような本を読むことによって、次の行動を決めていく。ワクワクします。とっても。