麻雀を趣味として、何才になっても楽しむために最も必要な能力は「待つ」ことである。10年麻雀教室をやってきてそう思います。
山極寿一(京都大学総長)いわく、ゴリラになくて、人間にある最も優れた能力のひとつが「待つ」という能力で、これがなければ様々なイノベーションは起こり得なかった。つまり、待つとはあきらめないことを意味しているのだと。
おそらく不特定多数の人間が信頼関係を築くために大事なことであると思います。相手のことを考える能力がなければ待てません。
たまに、上級者なんですけどいいですか?と電話をいただくことがあります。上級者でも構わないのですが、それがただ単に待てない人である場合があります。上級者であることと、待つ能力に欠けていることがごっちゃになっているのです。せっかく麻雀を何年もやってるのに人間が持つ本来的な能力を放棄してしまっているのは、もったいないことであると感じます。
元気が出る麻雀教室に参加するみなさんには、待つことを覚えてもらいます。それが、上級者が身につける最も重要な技術だからです。